- ミドリの友人・千鶴は、事故死した愛犬プチのお墓で黒衣の老人を目撃する。ミドリについていたドンパはその正体が死神だと知らせる。しょんぼりしている子どもにだけ見える死神は、姿だけでなく声が聞こえるようになれば危険となり、返事をしたら4時間後に命を取られてしまう。ガンバス大王の助言で死神を見通す眼鏡を授かり、千鶴をガードするミドリ。だが、不思議おじさんと名乗った死神から「超能力でプチと会わせる」と誘惑された千鶴は、ミドリの警告に反発してしまう。眼鏡の効力も切れて足止め策も時間切れ迫る中、ミドリは両親から自分が昔ペットの小鳥の死から自力で立ち直ったと聞く。ミドリは死神の妨害を受けながらも千鶴に懸命に勇気を促し、そんな姿を見て我に返った千鶴は死神の誘いをはねのけ、死神を消滅に追いやるのだった。
- ガンバス大王が授けた第1の死神対策は「死神見通し眼鏡」。色つきレンズは水の精の涙を風の精の北風で凍らせ、赤縁の枠は土の精がこねた土を火の精が熱して作ったという。氷レンズゆえに夕方には溶けてなくなる、二度と作れない代物。
- 第2の対策は、ガンバス大王・大秘伝「死神縛り」。ドンパが振るう銀色の棒から金粉を浴びせ、純金で動きを固める術。それでも足止めは翌朝までがやっとだった。
- 天本さん演じる死神老人は、死神博士とは逆に黒づくめ(膝まであるコートにマントで山高帽)。大王に「一度しくじれば消滅させられる」と説明されるあたり不変の存在でも絶対者でもなさそう(「子ども専門」らしいし)。見通し眼鏡をたまたまかけてみた白河のお婆ちゃんに「泥棒」「人さらい」と箒で追い立てられる一幕も。
- 出演クレジット(一部役名あり、敬称略)