透明ドリちゃん 14話 SF少年ジュン

  • 白川家とのハイキングに気乗りせず一人で散歩に出たミドリは、拾ったコンパクトの鏡の中にいる少年・ジュンと友達になる。ドンパたち妖精はジュンの住む「影の国」からミドリを遠ざけようとコンパクトを隠すが、ミドリの強い望みに負けてフェアリーカーで影の国へ。するとジュンは病気で臥せっていた。約束の時間にミドリと会えなかったため、「日の国(ミドリの世界)」へ行くUFO型のカプセルを盗もうとして警察に拷問されたらしい。薬をもらいに出たミドリは魔法も効かず孤立無援で、日の国からの入国を許さぬ警察によって暗黒の国へ送られそうになる。ジュンはミドリを警察から奪還し、最後の手段として窓から日の国へ脱出する。駆け回るジュン…あこがれていた美しい世界を少しでも見るために。影の国の者は日の国の空気の元では1時間しか生きられない。ジュンは光になって消えてしまうのだった。
    • 太陽が黒い影の国では、影がない(影に影ができない理屈)。住人は現実世界とそっくりだが、青山家(ミドリ含む)も白川家も先生も皆、無表情で排他的だ。特に普段テンションの高い曽我さんの幽霊めいた視線は落差で凄く怖い。大王の大魔法ですら通じない世界であるため、妖精にも避けられている。
    • 両親が他界したというジュンの自宅の部屋は、白塗りで殺風景。ブロックを切り出したようなベッドしかなく、窓は「ミドリには」開けられなかった。影の国の住人はそこから日の国へ飛びだすと生きられないから、本来開けることはなかったのだ。
    • 前年に『大鉄人17』に出ていた大月ウルフさん。部下の制服がブレイン党兵士のそれにワッペンつけただけやな…と思って念のため確認すると、ウルフさんの軍服もキャプテンゴメス(襟章が星4つ)のお下がりだった。
    • 影の国では、ジュンの境遇を教えてくれる不思議な行者風の老人が登場。日の国の者でないので捕まらず、フェアリー王国や四次元世界にも言及する。ラストで消えたジュンの胸の内を代弁して去るなど、存在は謎だが役回りは狂言回しである。
    • 最後にミドリが投げた壊れたコンパクトは、UFOになって消失。ジュンのコンパクトが火の国の空気から身を守るカプセルそのものだったと明かされる。
  • 出演クレジット(一部役名あり、敬称略)
    • 青山ミドリ:柿崎澄子
    • 青山虎男:安藤聖
    • 青山竜夫:佐藤允
    • 青山梅子:吉野佳子
    • 白川菊子:曽我町子
    • 白川大介:安藤一人
    • 雪原先生:小牧りさ
    • 長井悟 大月ウルフ(影の国の警察) 今村原兵(行者)
    • ガンバス王妃:藤島くみ
    • 人形操作:ドンキイ劇場
    • ガンバス大王:藤村有弘
    • 以下ノンクレジット