- ミドリは暴走族イナズマ団のバイクに、顔見知りが相乗りするのを目撃する。その青年ヒロシは、虎男が山中で迷子になった時の恩人だった。イナズマ団が出入りする自動車修理屋を訪ねると、はたして本人を発見。育ての親の他界を機に上京したヒロシは、外国航路のコックを目指しているのだ。イナズマ団はあくまで客として付き合っているだけだったが、ドリームボールを取り上げられたミドリをかばってイザコザに発展。首になったヒロシに、パパは知人の料理店見習い口を世話する。ところが、そこの子・マサオはイナズマ団に迷惑を被っており、相乗りを見ていたおかみさんはヒロシに半信半疑。悪いことに集金外出したヒロシをイナズマ団が狙ってくるが、ヒロシは屈することなくお金を持ち帰り信頼をつなぎとめるのだった。
- 途中のイザコザで透明ミドリとドンパがヒロシを援護するが、終盤の追い剥ぎ受難からはヒロシは自力で帰還してミドリは心配しながら待っただけ。解決に魔法で関与しないオチには正直戸惑ったが、真夏竜さん客演回と同様に応援し・見守るスタンスを貫いたのだと考えると一貫している。安易に魔法に頼らず相手の自立を信じるのは、時に本人より不安で困難ではないか。真夏さん回のラーメン勝負は、事前に味修行カットを挟んで勝利に説得力を伏線していたが、ボコられていたヒロシが(アザだらけだが)ケロッと駆け込んでくるのは展開巻きすぎとは思うけど。
- 出演クレジット(一部役名あり、敬称略)