- ロストキャンバスの聖戦から前の時代。黄金聖闘士に忍び寄る洗脳支配の影を掴んだ祭壇星座ハクレイ&蟹座セージ兄弟と水瓶座クレスト。だが敵は既に教皇イティアに手を下しており、その小宇宙消失が伝わってくる。血気に逸るハクレイにセージは自重を促す。教皇の間に続く十二宮は今や洗脳黄金の待ち受ける敵地で、教皇補佐の祭壇星座ハクレイには有事の代行者となる責任がある。
- 5年前。ジャミールの双子・ハクレイとセージを見出した教皇イティアは、2人の力を試しどちらかの「間引き」を匂わせる。イティアのブラフで互いに相手の長所を推し生存を譲ろうとする2人。その結束の形は、イティアの理想とする平和の形…絆であった。今、聖域で崩れつつある結束を立て直すべく始動する3人。クレストはブルーグラード訪問中のアテナ警護へ。兄を案じるセージにクレストは忠告する…無鉄砲には護るだけでなく、利用する救い方もある、と。
- 双子が向かう白銀の宿舎から火の手が!? 手分けして同胞を探すセージの前には牡牛座フランキスカが、ハクレイの前には救うべき白銀が…敵として立ち塞がる!洗脳されて間もない白銀たちは、積尸気冥界波で死界の蝶・フェアリーを剥がすことができた。だが、その背後にいた敵は…最も教皇への忠誠が厚いはずの牡羊座ゲートガード。洗脳のしるしを浮かべた顔で、その教皇を手にかけたとゲートガードは告白する…老いた教皇には彼の理想は実現できないから排除した、と。白銀であるハクレイの教皇代行権を一笑する黄金の牡羊は、次の殺意をこめる。彼の理想をかなえる力は、我々にありと自負しながら。