今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(老双子編1回目)

  • ロストキャンバスでの聖戦から20年前。ひとりの聖闘士の脱走が、ジャミール長老ハクレイと教皇セージの兄弟に波紋を投げかけていた。前の聖戦の悲劇が再演されるのでは、と。
  • 極北・ブルーグラードに舞う、吹雪と、刺突と黒薔薇。追うは魚座ルゴニス(アルバフィカの師父)、追われるは蠍座ザフィリ。毒血ゆえ孤高を守るルゴニスですら信頼を寄せるザフィリだが、降臨しないアテナと魔星の胎動がザフィリを先走らせたのだ。ハーデスに対抗する他の神…封印されたポセイドンを担ぎ出してでも地上を護ると!禁忌の重大さに対決の意志を固めるルゴニスだったが、割って入る獅子の闘気!?拳が光速の軌跡を描く、獅子座の英雄・イリアス(後のレグルスの父)介入!イリアスは見破っていた…ザフィリがすでに、真紅の毒針で自らを処していたことを。
  • イリアスを増援に遣わし、思念波による現役時の姿で成り行きを確認しにきたのは、前々聖戦の生き残り・水瓶座クレスト(デジェルの師匠)。ザフィリの遺体を氷の棺に納めたクレストが前聖戦の再演とこぼしたのを、聞きとがめるルゴニス。それを「悪夢」と口を閉ざそうとするクレスタだが、ジャミールから思念波で現れたハクレイは語り継ぐべき「誓い」だと、イリアス・ルゴニスに向き直る。
  • 240年前の聖域、祭壇星座(アルター)ハクレイ・17歳。聖戦が本格化しつつある聖域で、裏切り者の噂がささやかれつつあった。探索に走るハクレイは積尸気使いとして馴染んだ「死界の匂い」のする黒マントを発見。剥がされた黒衣の下は、他ならぬ双子の弟・蟹座セージ!?今にしてハクレイは述懐する…「思いもよらぬ者」が道を外れる聖戦だった、と。
    • ついに前の聖戦にまで話を広げますか。ラストの独白はミスリードですよね。
    • ポセイドン復活を画策する役が蠍座になったのは、カノンを罰したのがミロというつながりでのヒネリらしいという。