今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(双子座デフテロス編1回目)

    • LC本伝における双子座は兄アスプロスと弟デフテロスの2人ですが、外伝の副題には弟がメインであると明示されています。ちょっと複雑な本伝の流れを振り返ってみましょうか。
      • ペガサスのテンマが再特訓を受けたカノン島の「鬼」と呼ばれる人物がデフテロス。
      • デフテロスは双子の凶星として忌み隠されてきたが、兄アスプロスは弟の復権のために聖域の頂点・教皇を目指す。
      • だがアスプロスはシルクハットの男(天魁星メフィストフェレスの杳馬)に自分を追う弟の強さを疎ましく思うよう仕向けられる。
      • 黄金聖闘士になるも教皇の選からもれたアスプロスは、幻朧魔皇拳でデフテロスを操り現教皇セージ暗殺を命じる。乙女座アスミタの介入で洗脳に逆らったデフテロスはアスプロスを討つ。
      • 聖戦で冥闘士になって復活したアスプロスは、双子座聖衣を纏ったデフテロスと対決。デフテロスは滅殺されるも、芯を打ち抜かれ正気に戻ったアスプロスは、聖衣と弟の魂を継承。やがて聖戦の改ざんに暗躍するメフィストフェレス杳馬を討伐。再生冥闘士の時間切れでアスプロスも消滅。
    • と、本伝はアス兄さんが双子座を引き継いで終了し、デフさんは途中退場。デフさんの戦績はVS兄の1勝1敗となっております。
  • 聖戦の二年半前。デフテロスは、血まみれで死に絶えたデルフォイ神殿の巫女たちの遺体の側でたたずむ兄・双子座アスプロスを問いただす。アスプロスは任務で神託を賜りに来て、事件に居合わせていないと主張。凶星とされ存在を消された弟を救う…その夢を盾に信用を強いる兄に、デフテロスは変節を感じずにはいられない。凶星の神託を下した巫女たちの死体を、防疫措置を名目にアナザーディメンションで遺棄するアスプロスのまなざしは冷酷で…。
  • かつて凶星の神託を受けた高熱の弟を、聖闘士の夢を捨てても聖域から逃がそうとした兄。滑落で逆に瀕死となった兄を救うため、弟は影に生きることを選び、兄の重荷でなく支えとなる強さを目指す。
  • 戦神アレスの配下・狂戦士(バーサーカー)を処刑・封印したという闘技場。亡霊の噂に怯える見回り役を冷やかす狼座ユンカースだが、現実に轟く轟音に敵襲かと臨む。それを制して向かうのは…。
  • 轟音の正体は、異次元技を会得するデフテロスの自己鍛錬であった。そこへ出向いてきたのは水瓶座デジェル!巫女の失踪事件の調査を任されたデジェルは、痕跡を消せる「技」の持ち主をたどってデフテロスの存在を知ったのだった。デフテロスは兄への嫌疑を知り、「氷の輪(カリツォー)」を破って暴れるが「フリージングシールド」で拘束される。容疑者として死のうと覚悟するデフテロスの意を察し、拘束を解くデジェル。その時、本物の首なし狂戦士の亡霊が!?
  • アテナの封印を破棄したのはアスプロスだった。教皇のシンパであるデジェル抹殺を期待してなりゆきを盗み見たアスプロスが、その用をなさぬと見るや仕掛けた罠。弟はアスプロスにとって切り捨てられる存在に成り果てていた…!
    • アス兄さんが黒幕という趣で始まった双子座外伝。本伝につなぐことを考えるに、直接対決は起こりえない段階での話のようだが…疑惑が晴れないまま決着となるとモヤモヤしそう。どう落としどころをつけるのかに注目。