今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(射手座4回目)

  • ともに聖域を離れよう…神託受け取りの任務を果たそうとする射手座シジフォスに、唐突に顔を見せた兄・獅子座イリアスは耳を疑う申し出をする。自分のようになりたいなら、嫉妬や失望という雑音が悩ましい聖域を出て、自分と大地の果てへ行こう…と。聖戦を控えて黄金2人の…英雄イリアスの離脱など士気を揺るがす行為!これも神託の試練による幻覚と思い仕掛けるシジフォスだが、軌跡乱れ飛ぶ光速拳の威力に実物と識る。
  • イリアスは問う。聖域に限らず、世は悪意の雑音に満ちている…人は保護すべき存在なのか?雑音の中で弟がさいなまれるのは忍びない…兄の「獅子の大鎌(ライトニングクラウン)」がシジフォスを切り裂く!黄金聖衣の生命にすら損傷を与える攻撃!
  • シジフォスにとって、世はもはや雑音だけではない。共に未来を語ったハスガードやアスプロス…その「約束」のために再び立つ。「約束」など自由を奪うもの、人は大地とだけ語ればいい…そんな兄の生き方は人を捨てている。かつて憧れた兄と、仲間のための力を振るう自分は決定的に違っていたのだ。「ケイロンズライトインパルス」の竜巻すら事も無げに近づくイリアスは、第8の感覚によって獅子のイメージと化した森を動かして襲い来る!視界を埋める森のイメージから、「射手座の目」でついにとらえた兄へ突進するシジフォス!だが既に相手は吐血していた…。
  • 初めて弟に肺病の事を打ち明けるイリアス。聖戦を捨てる気は無いが、代わりの自分を作るには大地と語れる環境が必要なのだ。「新しい自分(次代の獅子座)」で聖域へ戻る…シジフォスはそのことを兄と「約束」させるのだった。
  • 神託の巫女アルケスは、イリアスに病状をやわらげる癒しの石を、シジフォスに神託の書を授ける。預言書にはイタリアの小さな町の地図が描かれていたが、それがアテナ=サーシャを見出す場所と意味を知るのは10年の後。そして、射手座の聖衣が獅子座聖衣に共鳴するとき、シジフォスは牡牛座ハスガードが見失ったイリアスの遺児・レグルスの生存を確信。次代に姿を変えた兄・獅子座との約束の再会へ向かうのだった。(完)
    • 原作からして出番の少ない射手座モチーフで、どのように話を作れるのか(対戦相手にしても)と不安だった射手座外伝。終わってみると、魚座(試合)、双子座(幻)&牡牛座(幻)、冥衣射手座(幻)と来て、最後は獅子座で兄弟対決という、VS黄金シリーズ。特に後半は射手座でないと組めない納得のカードであり、獅子座外伝やLC本編の技や設定が見事に地続きになっているのもLCシリーズの集大成といった趣でござった。(原作で関わる山羊座は、LC本編とOVA追加要素で使い切ったし、ここでは割愛か?)コレが外伝の大トリでも納得のまとまりよ?
    • で、残す牡羊座と双子座。次は双子座デフテロス編とアオリでの告知。アス兄さんではなく、弟メインなんや?カノン島から出張するん?そして双子座に見合う対戦相手とは?