今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(牡牛座2回目)

  • 聖戦より8年前。聖域にも伝わる地響きに、射手座シジフォスはエトナ山の巨人テュポンの胎動を危惧する。教皇の命で対処に向かったのが牡牛座ハスガードと知らされて不安げになるシジフォスを、双子座アスプロスは揶揄するように指摘する。ハスガードは2年前の任務でシジフォスの兄・獅子座イリアスを死なせ、その息子レグルスに失踪されたことを。シジフォスはハスガードをその自責故に信頼すると断言する。
  • ハスガードはクレタ島の大男コル・タウリに巨人封じの助力を乞うはずが、侵入者とみなされ抵抗に遭っていた。自分以上の巨漢で幼子たちに声援される相手に手こずるハスガードは、地面をひっくり返す技「タイタンズブレイク」でコル・タウリを埋没。コル・タウリを先生と呼ぶ子どもたちの中から少女セリンサが飛び出して抗議するが、コル・タウリは何かが軋む音とともに復活!ハスガードのより広範囲の技「イー・コール・ノヴァ」で発生した地割れは、セリンサもろともハスガードを飲み込んで…。
  • クレタ島地下迷宮(ラビリンス)に落ちてもセリンサのハスガードへの拒絶は続く。親から迷宮に捨てられた子どもたちにとって、保護者として知恵も授けてくれたコル・タウリは唯一信頼するかけがえない存在なのだ。尊敬するイリアスの子・レグルスを迷子にした苦い記憶がよぎるハスガードだが、イリアスの例え「大人の思いを次代へ包む種子」である子どもを二度と見失うまいとする決意にセリンサも少し心を開く。
  • コル・タウリの正体をギガス族かと訝るハスガードの前に、セリンサを奪回に現れる本人。セリンサが明かすその正体とは、神話時代に迷宮を作ったダイダロスの遺産…牡牛の心臓(コル・タウリ)とゼウスの血(イー・コール)で動く青銅の自動人形だったのだ!ゼウスの愛人エウロパの守護者だったコル・タウリは孤児をその子どもらと思い込み、年代を経て軋む体で保護してきたのだった。エトナの巨人封じは子らのためにも必要…引けない使命と誓いのために、ハスガードは自分の半身ほどもあるコル・タウリの拳を首で堪え、説得のための拳を繰り出すのだった。
    • 手代木先生が牡牛座好きとは聞いていたが、カラー扉絵を乙女座に使わずここで投入とは。
    • しかも別の御贔屓・獅子座との関わりである本伝の内容とガッツリ絡んでる。そこでの後悔が後進育成につながるのは、凄く腑に落ちたのでむしろ不満はないですが。
    • あと、外伝初登場のアス兄さんが既に黒い。