今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(牡牛座1回目)

  • 石畳をひっくり返すほどの剛腕と大きな背中…牡牛座の黄金聖闘士アルデバラン。今も夢に見る師の黄金聖衣は、聖戦から6年経った今は弟子だったテネオが身に着けている。現在聖域を守る聖闘士は、教皇を兼ねる牡羊座シオンとテネオのわずか2人。神殿修復もロドリオ村住民に支援を受けて遅々たる有り様である。かつて同門だった女性セリンサと知人アガシャたちの荷馬車を土砂崩れから「グレートホーン」で救ったものの、テネオにとって師の背中は遠い…。
  • そんなテネオをねぎらう教皇シオンもまた、先代教皇の苦労を偲ぶが、使命は感傷を待たない。ローマ法皇からの密書依頼…シチリア島エトナ山の巨人テュポン封じである。12年前の聖域からの封印は不完全だったのか?復活を座視すれば、ギガス族との聖戦ギガントマキアが再発する!初めて世界を担う重圧を感じつつ、シオンに気遣わせまいと任務を誓うテネオ。
  • 明くる出発の朝。テネオが師アルデバランの墓に挨拶に行くと、物資薬草を届けたセリンサたちも墓参りに来ていた。セリンサは、14年前エトナ山へ向かいそこで自分を拾ったのは「アルデバラン」を名乗る前の師ハスガードだと告げる。その時の封印の成否は…。
  • 現在の14年前。幼いセリンサが先生と呼び声援を送る相手は…ハスガードではない。彼を「チビ」と評させる程の巨人「コル・タウリ(牡牛の心臓)」。牡牛座の巨星「アルデバラン」の別名を持つ男であった…。
    • 自称「アルデバラン」のハスガード編開幕。星を名乗った由来を明かしつつ、弟子の成長後も描く二重構造…というと仮面ライダーキバみたいな。
    • 魚座アルバフィカに助けられたアガシャも、薬草届けがあるごとにそっちの墓参りを欠かさないっぽいね。薬草ってことは、魚座外伝のペフコともツテができてるんでしょうな。