内海賢二さん死去 - キリアン史跡博物館

夜勤明けに書く記事がまた訃報です。先日の石森さんは声の張りとか弱ってたしそれなりに覚悟はできてましたけど、こちらは最近でも声が衰えた印象がなかっただけに寝耳に水というか…。
ラオウとかメジャーなキャラの話は出尽くしてるでしょうし、うちはうちで自分の思い出を語らせていただきます。
古川登志夫さんが初共演が時代劇『破れ傘刀舟悪人狩り』と言及されていますが…

重厚なお声にヒゲ面でコワイ人っぽかったですが、崩した演技が逆にギャップでユーモラスな味を発揮してました。『ピンク・パンサー』シリーズでクルーゾー警部の失態によって精神崩壊していくドレフュス署長の末路とか、『ポリスアカデミー』シリーズや『俺はハマーだ！』でも振り回されるカミナリ上司役で笑いを取ってましたね。『1941』で錯乱したダン・エイクロイドが歌う「♪オレ〜はイカレ虫〜」の歌も耳にこびりつく思い出。
『スタートレック』では第2〜3シーズンのチャーリー・スコット役。後年の映画版は初代の小林修さんに戻されてますが、俳優の貫禄が付いた外見とコメディ要素を見るに、二枚目系の小林さんよりは内海さんの個性がマッチしているように思えました。スコット役を小林さんに返したものの、『スター・トレック３　ミスター・スポックを探せ！』ではクリストファー・ロイド演じるクリンゴン人艦長クルーグを怪演。部下にも恐れられつつどこかユーモラスで、新規録音版でも同役で呼ばれているくらいのハマリ役でした。ご冥福をお祈りします。