今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(乙女座4回目)

    • 私的に予定がつまってるのもあって、立ち読まずに買ってきて書き起こしてますが、上手く内容咀嚼できたかな。
  • 存在が魂となる冥界で感覚を破壊されれば、魂は無に帰す。死せる知己・アヒンサーの魂を喰いモノにされて激昂する乙女座アスミタは、最大奥義「天舞法輪」を展開!荒野鬼神の冥闘士アタバクから、第七までの全感覚を一気に剥奪し尽くす。かつてない怒りと不快の後は、アヒンサーを救えなかった悔いが残る…だがアタバクの声も消えず!?奥義の曼荼羅がアタバクの亡者の曼荼羅に塗り替えられていく!
  • アタバクの「魔天無法輪」はアスミタの五感を奪い、亡者の苦痛を流し込んでくる!天舞法輪で感覚を奪われたのは、アタバクの曼荼羅に取り込まれた亡者の幾つかにすぎなかった。アヒンサーのような亡者に心惑うアスミタには、何億の魂もろともアタバクの感覚を奪い尽くせない…亡者の苦しみに心動かぬことこそ無我の境地と豪語するアタバクは、ついにアスミタへ全感覚破壊の一撃を浴びせる…!
  • ハクレイのもとで修行を続けていた頃…苦行林を離れても、アスミタは世の痛みを感知するばかりで自分の痛みを知らず、誰も救えぬ空虚を仏像たちに嘆いた。仏像は返す、アスミタの自己は巨大過ぎる痛みの感覚に埋まっているだけであり、痛みとの関わりも縁という自己の形となる…即ち空虚に非ず。神に近くとも、神ではない人間の自分を認める時が来る、と。
  • 苦しみを吸い上げられるだけだった亡者たちが、突如アタバクの意に反して釈迦如来真言を?!曼荼羅から抜け出たアヒンサーが感覚破壊の盾となって、無に帰したはずのアスミタを守っていたのだ。亡者のために泣ける者だからこそ。亡者を下等で救えぬと見下し同化を目論んだアタバクに対し、アスミタは結跏趺坐の説法で応える…救いや悟りは個々が自己という宇宙の多くのものから見出すもので、自分には救えるものではない…ましてや邪悪に独占することもできないのだ!!ついにアタバクの第八感を剥奪する法輪の一喝!!!敗れたアタバクが吹き飛ぶ先は、冥闘士としての蘇生を許さぬ輪廻の輪。解放された魂が向かう先を求めて開いた道だった。
  • アスミタをかばったアヒンサーだけは現世も冥界も同じ地獄と輪廻を拒み、傷んだ魂で消滅を待つ。アスミタは自分が仕える神(アテナ=サーシャ)の話をする。苦しみに泣き、痛みを大切に抱えるその神は、人々が輪廻の果てに慈しみに目覚めるのを待っている…自分たちはそのために理不尽と戦うのだと。生きぬいた末の幸福を…母やアスミタとの再会を目指す決心をしたアヒンサーは、輪廻の輪へ旅立った。そしてアスミタは…冥界に咲く木欒子の樹の下へ。縁を未来へつなぐため、ハーデスとの開戦の時を待つ…。
    • 乙女座編完結。「アスミタ」とは「我想う」の意と1回目のルビで示されていたが、故に在る我とは神に近いが神ではなかった、と。難解になるかと思ったものの、人間性と縁が弱くも強くもするという王道な展開に。聖人が聖闘士やる理由としても、腑に落ちました。
    • 次は牡牛座ハスガード(自称アルデバラン)編とアナウンス。残りは牡羊座・双子座・射手座とどれがトリでもおかしくない。牡牛座弟子(テネオ)の昇格後は出るのか(シオン編に温存もありうる)?