トリプルファイター 22話 帰ってきたガス博士

  • SATワシントン支部から、大量殺人を可能とする特殊兵器を開発して消息をくらました青年博士・草下京介(演じる富川茢夫氏は、宇宙仮面にクビゲルゲ人間態、バドー=霧島ジョージなど)が日本へ向かったと情報が。
  • 勝利しか知らないと豪語する怪人ドラッガー到着。ドラッガーには草下博士から兵器の入手が命じられていた。博士の父親が毒ガス研究者だったため、早瀬兄弟も入国した博士の身辺を警戒する。でも尾行に目立つSATバギーはないよな…。案の定デーモンカーに邪魔されるし。ドラッガーが新兵器を手にした時、「指令469=キじるし作戦」が実行されるという(キじるし…)。
  • 尾行に失敗した早瀬兄弟が手をこまねいていると、ブルコンが停止しているデーモンカーの情報を察知。ドラッガーは既に博士の研究室に乗り込み、スカウト話と銃を両方ちらつかせて狂気ガス発生装置を要求していた!
  • 脅しは関係ない、科学者の欲望でそうするのだと博士は装置を渡してしまう!ドラッガー一味が去った後、自分の行為にひとしきり哄笑し、そして我に帰った博士はなにやらボンベを器具につないで…。狂気ガスを手にしたドラッガーに、デーモン様は早瀬兄弟を狂い死にさせろとご命令。
  • 博士を探す哲夫は、博士の隠れ家に立つ見張りデビラたちを発見。だから目立つだろ君らも!殴りこんで博士に対面した哲夫は、父の完成させたガスの威力を知るためにそれを渡したという博士を糾弾する。息詰まる沈黙。デーモン一味の増援を迎撃に出た哲夫の前に、怪人ドラッガーが姿を現す…!
  • 怪人のトサカから噴き出す白い狂気ガスに、哲夫は悶え伏す!だが、煙に赤い色が?博士がボンベから撒く赤いガスに武器を無力化されたドラッガーは撤退、哲夫は息を吹き返す。博士の毒性消去装置を試すには、すぐにも狂気ガスを使う侵略者にそれを渡す必要があったのだ…。父の墓前で満足げな博士。だが、すでに狂気ガスを積んだデーモンカーは白い煙を吐いて疾走して行く。哲夫に消去装置を託して、穏やかに見送る博士。勇二とユリが足止めを食い、デーモンカーによる街中発狂の危機に哲夫のSATサイクル2号が走る。
  • ついに決行された「無差別キじるし作戦」!哲夫は消去機の効果で狂気ガスを相殺し、走行サイクルからの直立しての(!)銃撃でデーモンカーを制止。さらにドラッガーに襲われピンチのレッド・オレンジを救うため、サイクルのライダー乗り(!!)で急行。ドラッガーのガス攻撃を消去してからのサイクル直立変身(!!!)でグリーンからトリプルに変身・合体。間髪入れずのトリプルキックでドラッガーは蹴り転がされてデェエモォオンと四散。哲夫たちが博士の隠れ家へ戻ると、博士のメッセージテープ(オープンリールの時代だよ)が別れの言葉を告げるのみ。人類に不必要で、あまつさえ危機をもたらす発明を生んだ父と子は後悔していたのだ。人間として平和を祈り離日した博士の言葉を胸に、3人は帰還してゆく…。
    • 狂乱と不安が激しくフラッシュする博士の演技は圧巻。それだけに哲夫を見送る時の理性的なスマイルも同じキャラクターとしてより印象深い。OPにあつし君がクレジットされているけども、今回ドラマ重視でカットされたんかな?頭脳派哲夫のバイクスタントも冴える。
    • インタビューコーナーは品田冬樹さんと唐沢なをきさん(第7回)。子役なのにデビラ数人を倒すアっちゃんの強さに当時の2人も驚愕。基地に出入りする彼は何者?バービーブー死後の号令を待ちぼうけるデビラも印象。作中でもパロディを描いたくらいと『カスミ伝S』(復刻版)を取り出すなをさん(自分もコミックス持ってます)、違和感が消化しきれないヒーローは印象に残ると品田さんが締めてお2人のインタビューは閉幕。次回は監督の安藤達己さん登場。