今週のチャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(山羊座2回目)

  • 良い剣でつまらぬものを斬った。暴漢を返り討ちにした「山羊座のエルシド」と名乗る旅人は、その腕前に見惚れるラカーユに研いだ剣を返して立ち去ろうとする。そこへ帰りが遅いラカーユを呼びに来た父の鍛冶屋が現れ、エルシドは先の剣の打ち手と気付いて賛辞を送る。鍛冶屋はエルシドを値踏むように、口だけ達者な若造に誉められたくないと毒づくのだが、…エルシドは正座して居住まいを正して詫びた。自身を剣となす己の道と置き換えて、心無い評価は無礼と。武闘大会もその道のためかと言う問いには、任務のための過程…贅も名声もわが道に有らずとキッパリ否定する。「久しぶりのつまらない武人」に意を得た鍛冶屋は、先の剣を進呈。加えてその堅物ぶりに、硬いだけの剣は折れると東洋の刃の在り方を教授する。曰く、鋭いが欠け易い「ながぎれ」と、切れ味良く欠けにくく研ぎ易い「あまぎれ」…人であるなら、欠けず・人の手で蘇る「あまぎれ」たれと。
  • 陽炎の都市カタラニア。エルシドの側には、父にエルシドから学べと案内を言いつけられたラカーユもいる。成り上がりたいゴロツキや商人・娼婦…にわかに欲望が集って出来上がった陽炎の街の中心に、陽炎闘技場(カタラニアコロシアム)は在った。本選枠残る1人を巡るバトルロワイアルの熱気を前に、期待で身震いするエルシド。だが、譲られた剣をラカーユに預け、見たこともない黄金の鎧を身に着け始めた。本来の「彼ら」に許される武器は肉体のみなのだ。されど、身支度を終えたエルシドには絶対の自信がみなぎる…我が拳に斬れぬものなし、と!
    • これは、折れるフラグだな。しかも学びにきたラカーユに何かを学ばされるよう仕組まれてるな。
    • しかし、早速聖衣装着とは…およそリトルリーグ程度しか期待できない大会にメジャーリーガーが飛び入りするような大人げなさを感じるぞな。いや、手を抜かないのはむしろ生真面目さからなんだろうけど…超人に見合う本選相手は、次回あたりで顔見せですかな。
    • あと、4/6 同時蟹座祭りのLC外伝4巻とND5巻同時発売です。休載挿んだためかスパンが短く感じるなー。