今週のチャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(蟹座7回目)

    • ♪俺もお前も名もない花を 踏みつけられない男に〜なるのさ〜
  • デスクイーン島の仮面の力を解放したジョーカ。正気に戻った彼女の前には、暗黒猟犬座聖衣を脱色されたユドが転がっていた…?自分の首飾りが仮面の一部と知り、自分を逃がす母の記憶が蘇るにつけて、明かされた自分の出自をかみしめる。浸る間も無く、昏倒していたユドが息を吹き返して殺意新たに迫る!だが、背中に突き刺さり血を吸う白薔薇…!?暴食のレマルゴスを始末した魚座アルバフィカのブラッディローズが、今またユドに止めを刺したのだ。少女であることが露見しても、自分を裏へ追いやることはもうしない…過去の自分を笑い飛ばし、何かに役立てる自分へ進むため、ジョーカはマニゴルドの元を目指す。
  • 屋敷の食卓で、居ながらにして部下の全滅と敵の接近を察知する「暗黒(ネーロ)」の首領アヴィド。対峙する蟹座マニゴルドにアヴィドが明かした屋敷の秘密…それは屋敷自体が「暗黒」の被害者たちの死霊で形作られているということ!金が現世の贅ならば、魂は死界の贅…人の命をも強欲で牛耳らんとするアヴィドの、教皇と自分への揶揄に対してついに戦端を切るマニゴルド。その足元へ落とされたアヴィドの葉巻灰が…轟音とともに火柱を上げる!!屋敷同様、その葉巻もまた霊魂。霊体を爆発させる積尸気魂葬破によって、屋敷全てが火薬と化すのだ!マニゴルドにも同じ技での反撃は可能。しかし、すすり泣く霊たちを目にして着火をためらい、もろに爆風を浴びてしまう!正義の力をろくに振るえぬ牙を抜かれたもの…アヴィドがそう断じて次の敵の始末にむかおうとするのを、マニゴルドは血みどろで起き上がって挑発するのだった…!
    • 「悪を倒すのに子どもをまきぞえにしてもいい」というデスマスクのネガティブな正義観の裏…いや、表返しとして掘り下げる意味での、この逡巡なんだな。そして砕けた嘆き顔の霊たちへの救済も含めて、次回の巻き返しに期待!
    • アヴィドに師匠=教皇を揶揄されて、アヴィドのような「ダセエハメの外し方」はしないとのマニさんの反論。マニさんは教皇の「ダサくないハメの外し方」を知っているんだな。さぞかし大石内蔵助ばりの、粋なお戯れに違いない。
    • 暴食の男?薔薇に刺されて寝てるよ。レマルゴスさんは暗黒ヘラクレスだったらしいけど、ひとコマしかなかったわけで。首領が「数合わせ」とか、作者の本音を代弁してぶっちゃけてしまったわけで。
    • そして蟹座編なのに組織の5人中3人をアルバさんがやっつけてしまったわけで…。しょ、初回のルマーカを入れたら、蟹の分担も3人になるんだからねっ!