今週のチャンピオン

▼『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話

  • 童虎が聖域に別れを告げる時が来た。LC崩壊とハーデスの小宇宙消失後も、アテナ=サーシャやテンマは帰還せず、聖域には教皇となったシオンひとり。それでも散った同胞らの思いをつなぐため、童虎は百八の魔星の封印監視、シオンは聖域復興という残された役目を全うするために、永久となるであろう別離を選ぶ。
  • 無人教皇の間で虚無と寂寞に苛まれ、あてがわれた役職に馴染めずにいるシオン。誰も訪れぬはずのその扉を開く者が…それは、聖闘士候補生・テネオ。先の地上ハーデス城攻略に参加して殲滅を免れていた、牡牛座アルデバランの弟子。一人になりながら生還したテネオをシオンは心強く迎え入れ、そのひたむきさに前を向き生き続ける使命を新たにする。旅立つ童虎はテネオのタフさに彼の師匠を重ねつつ、他の生存者の可能性に思いを馳せる…。
  • チベット。満身創痍ながら、生きていたユニコーン耶人と鶴座ユズリハ。LC崩壊直前、テンマとアテナの小宇宙に守られた大多数の生存者が、サーシャの指示を受けたジャミールの少年アトラに大規模テレポートで散り散りに退去させられ、耶人たちは小宇宙を…ユズリハサイコキネシスすら失っていた。テンマやアテナとの再会を信じて小宇宙の回復を試みる耶人だが、ユズリハは戦う力の喪失にアテナが託した別の意味を思う。生きる営み…再会はなくとも、その果てに次の聖戦で面影が巡り会う未来を信じて。
  • ドイツ。双子神の封印聖櫃を祀って城を後にするパンドラ。チェシャが手綱を取る馬車に乗って旅立つ姿を、フクロウが見守っている。
  • 五老峰。鼓動の少ない心臓を抱えて辿り着いた故郷の夜空で…童虎を迎えたのは、天馬星座の大四辺形。その守護星座を弟分に重ねて大瀑布の上に座した童虎は、長い年月を次代の話を語らって過ごすと決めるのだった。それは、まだ見ぬ戦女神と、テンマの面影を受け継いだ青銅と仲間たちの時代の話…。(完結)
    • 数え切れないほどのリスペクトをちりばめつつ、ついに万感の最終回。女神の愛が希望というシジフォスの言葉になぞらえるなら、黄金に復権の輝きをもたらした手代木先生の原作愛は、この4年余りの希望でありました。自分はノってくると粗筋起こしに熱が入る性質ですが、本編の熱さがここから伝わって広まっていたなら幸いです。
    • 故郷が被災されたそうですが、作中の語り口同様にこれからも前を向いて生きる希望を分け与えていただきたいものです。
    • 数珠の封印漏れ残り2個って、結局確定はチェシャであとはパンドラ?…あ、冥闘士なら敗残したアイアコス=水鏡がいたっけ。
    • 追記:あー、今キッズで1期OVA最終回やってるよ。テネオがアルデバラン襲名しろよって勧められてるよ…。
    • さて…1ヶ月の間をおいての次回作は、なんと黄金限定のLC外伝連載開始!!外伝の外伝て!本編でリスペクト要素出し切ってる感はあるし、本編以外で戦死する危機感が無いという不安要素はあるけど、黄金祭りのアンコール上演を新たな希望としてお待ちしております。粗筋起こしは簡略にする方向で。
    • あと、NDの再開も待ってます。巨蟹宮…。