- 2年前、承前。もはや弟を蔑ろにする言葉しか持たぬ双子座アスプロスの胸板を打ち抜いた弟デフテロスは、傀儡という歪んだ絆もろとも幻朧魔皇拳の茨を引きちぎった！
- 虫の息のアスプロスに、教皇セージは語り嘆く…次期教皇はアスプロスになるはずだった。邪心の有無を試すこの策に、なぜはまってしまったのか、と。断末魔のアスプロスは自らに幻朧魔皇拳を撃ち込み、死して後の権威簒奪を予告して息絶えた。デフテロスは、二度と操られぬ自我を手に入れるため、兄の亡骸と双子座の聖衣を手にカノン島へ篭った…。
- 現在。再び弟に幻朧魔皇拳を撃ち込んだアスプロスは、今度はアテナ殺害を命じる…が、魔宮の床一面を覆うマグマ溜り！もはや傀儡の手を寄せ付けぬまでに、デフテロスは自我の輪郭を鬼と呼ばれるまでに高めていたのだ！マグマは肌黒く燃え噴く大地…マウロスエラプションクラストとなって爆ぜ、アスプロスを打ち弾く…!!
