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- うろたえるのは小僧までだよね！
- 牡羊座聖衣箱を結界封印する時の神カイロス（分身）と交戦する蟹座マニゴルド。霊体を起爆する「積尸気魂葬破」をもってしても堅牢な防御が崩せない。その頃、聖衣箱に吸い込まれて牡羊座候補生シオンが目撃する先代アヴニールの記憶は、前の時代の聖戦にさしかかる…。
- アヴニールは敗戦の未来から時をさかのぼり、牡羊座が殉職したばかりの前の聖戦で「スターライトエクスティンクション」を放ち奮戦する。常に先陣を切る戦いぶりは、未来人という不信を当時の聖闘士たちから拭い去り、祭壇星座ハクレイもその身を案じるまでに信頼しつつあった。だが、「最初に盾になるべき十二宮の一番手」が生き残って敗戦を見た無念でアヴニールは止まれない。
- 絶望の未来を書き換えるためのアヴニールの戦いは、完遂しなかった。今、まとった牡羊座聖衣からその記憶を読み取ったシオンは、深い自責と無念に涙する。だが…記憶の世界で、その悲劇を嘲笑うものがいる…!? 邪神カイロス。執拗にも結界内にまで分身で現れたカイロスの狙いは、聖衣ではなくシオン。アヴニールを過去へ送り込み、その聖衣の記憶を読むシオンをして神殺しのペガサスを育てさせる兄神クロノスの目論みを潰すこと。邪悪な黒い渦「リアルマーベラス」が、聖衣を、シオンを引き裂かんと襲い来る…！
- 対象を消し飛ばす「スターライトエクスティンクション」で一度は「リアルマーベラス」そのものをしのいだが、怒りに心乱れ技の態勢が整わないシオン。結界外のマニゴルドにもその小宇宙の乱れは伝わり、その動揺こそがシオンの師匠ハクレイが案じていた危機だと察する。ついに損壊しはじめる牡羊座聖衣！
- その中でシオンに去来するアヴニールの記憶の続きには、別の想いもあった。再び仲間を得たアヴニールの「祈り」…自分の無念を誰も味わうことのない平和な未来への。真意を掴みとったシオンを、半壊した聖衣の破片が護る。歴代牡羊座の遺志が宿るその破片に小宇宙を乗せた「スターダストレボリューション」が、若輩シオンの力量をはるかに超えた威力で邪神の分け身に突き刺さっていく…!!
