今月の別冊チャンピオン/『聖闘士星矢 THE LOST CANVAS 冥王神話 外伝』(射手座1回目)

    • LC版黄金の人間関係をおさらいしますと、正伝獅子座のレグルスは射手座シジフォスの甥っ子で、レグルスの父・先代イリアスはシジフォスの兄。原作射手座アイオロス&獅子座アイオリアとは兄弟逆転しております。
  • 聖戦の17年前。射手座候補生シジフォス、牡牛座候補生ハスガード、双子座候補生アスプロスの3名は、見張りと伝令の任務を帯びて山中を行く。この偵察が英雄の呼び名も高い兄・黄金聖闘士の獅子座イリアスと聞いて、シジフォスは色めき立つ。そんな時に、ふもとの集落を襲う武装した人馬ケンタウロスの集団を目撃。兄への引け目にも後押しされたシジフォスは、伝令に徹し応援を呼ぶべきとするアスプロスの制止を振り切って、ハスガードと集落の救出に向かう!
  • ケンタウロスの群れを果敢になぎ倒していくシジフォスら2人。たが、群れを操っていた黒い戦士…小宇宙を中和するアローを放つ冥闘士によって、逆に絶体絶命にされてしまう。間一髪を救ったのは、アスプロスが呼んできたイリアスの「ライトニングプラズマ」!仲間とその将来を危険にさらしたことへのアスプロスからの非難と、イリアスの落胆がシジフォスに突き刺さる…。
  • 的を射る訓練で、イリアスから目隠しでの射撃を試されるシジフォス。暗闇に浮かぶは、兄に劣る自分をそしる声と…背後に立つ兄からの威圧の矢。気が付くとイリアスは座したままで、兄の矢が的を射ていた?小宇宙の技ではない「自然との対話」による射的などは、常人たるシジフォスには理解不能だ。自分のやり方でしか教え得ないイリアスを、物陰から牝鹿が諌める…シジフォスは自分らしくあればいいと。イリアスの天命を識り、鹿の口を借りて念で話す何者かには、別の未来も視えていた…黒い射手座の聖闘士が。
  • その1年後。それでもシジフォスは、射手座を受け継ぐ資格を試合で試されるまでになっていた。相手はアルバフィカを育てている魚座のルゴニス。聖闘士の優劣は聖衣にはあらず、黄金聖闘士に一矢を報いれば合格。だが、シジフォスの攻撃はルゴニスの小宇宙の分厚い防御を崩せず、押し潰されそうになる。「英雄の弟」ではない「自分という聖闘士」になるという意志で立ったシジフォスが、最後に打ち抜く一矢!ルゴニスは力尽きたシジフォスを気遣う…自分の毒血に触れなかったかと。一矢はルゴニスに一傷を浴びせていた!見事、射手座を勝ち得たシジフォス。イリアス教皇に、弟への更なる試練「デルフォイの神託」を申し出る。(続く)
    • 外伝は時系列が順不同なので、故人キャラも再登場できるんやな。かつ、外伝同士からのルゴニス先生客演はちょっとしたサプライズ。
    • 黄金客演も結構多い。牡牛座、双子座、獅子座、魚座(小アルバフィカも小さく描いてある)…教皇も蟹座にカウントすると、1話目で黄金半数が登場していることに。原作の射手座について語られた部分が少ないから、他との関係性でキャラを立てる方向なのかな。