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- 父と子と精霊の獅子座外伝、オーラスです。
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- 光の神ルーの一族を根絶やしにしようと少女コナーに迫る、魔眼バロールのクルワッハ。「精霊の道」を断つ新技「ライトニングクラウン(獅子の大鎌)」でその毒牙をいなした獅子座レグルスは問う、その強大な力を何故 か弱い少女に向けるのか、と。
- かつてのバロールにも、守るべき愛娘エスリンがいた。父自らの武勇談に目を輝かせたエスリンだが、その眼はいつしか終わりのない殺りくを繰り返す父への怯えの色に変わっていき、やがて父を捨てるに至ったという。しかも、エスリンがバロール討伐に差し向けたのはその息子ルーだったのだ。自らの一族でもあるルーの末裔を殺せば、バロールは血とともに力も取り戻す…クルワッハは闇の鎧を纏って、魔眼の巨光を浴びせかける!
- 光線からコナーをかばったレグルスは、吐血して虫の息に。コナーがくれた初めての「守る気持ち」で、亡き父に近づけた…そんなレグルスを見かねたコナーは、彼の身柄の保証と引き換えに命を差し出す覚悟を決める。守る相手から守られる皮肉をあざ笑うクルワッハに、コナーの非難が突き刺さる…欲望のままに他人を傷つけるバロールは誰も愛したことがない、だから娘に去られたのだと。
- 激高するクルワッハの前に、再びレグルスが立つ!今や父の想いと精霊の加護を完全に理解したレグルスのライトニングプラズマの軌跡は、バロール討滅の槍「ブリューナク」を思わせる五条に分かれてクルワッハを討つ!!取り込まれていた血とともに解放された、コナーの父・モリアスの魂が、レグルスへの感謝と愛娘への別れを告げて「精霊の道」へ旅立っていく…。
- レグルスから初任務の報告を聞くアテナ=サーシャは、彼の表情が少し大人びたのを感じていた。コナーの従者ファリニシュも、新たな当主となった小さな主人に同じ表情を見出すのだった。(レグルス編・完結)