- ヴェネツィア。華やかな仮面ひしめくカーニバルを表舞台とするならば、小猿トントにスリを働かせる孤児・ジョーカはその裏側を暮らしていた。仕事納めに財布を頂いた逆立つ髪の男に、ジョーカは自分よりも奥深い裏側の気配を感じる…。
- 孤児のスリ仲間とゴンドラで墓場へ向かうジョーカ。組織「暗黒（ネーロ）」の幹部を気取るチンピラ・ルマーカに今日の稼ぎを納めるために。ルマーカは稼ぎのいいジョーカには猫なで声をかけ、稼ぎの悪い小さな孤児ピグロには…容赦のない暴力を浴びせる！静観を決め込むはずが、腕を落として物乞いさせるというルマーカの斧からとっさにピグロを庇ってしまうジョーカ。損得で説き伏せようとするも、勘定も出来ないと言葉の裏を取ったルマーカは、ジョーカもろともピグロへ斧を振り上げ…！
- …斧を振り上げた手に絡みつく…鬼火!?この状況を仕掛けたらしい声の主が姿を現すと、それは財布を取り戻しに来た件の逆髪の男。先のジョーカの印象を裏付ける、普通でない人間。男は蚊帳の外にされただけでキレて襲い掛かるルマーカに、今度は死霊を遣い群がらせる！男が聞いたそれらの声はルマーカの所業による犠牲者…悪党ならば汚く死ね。男の名は「死刑執行人（マニゴルド）」…聖域から来た蟹座の黄金聖闘士。本懐を遂げた死霊の成仏を確信するマニゴルドは同意を求める…財布を掏った「クソガキ」に目を向けて。
- 仮面祭りは巨蟹宮の人面オマージュと見たが如何。
- 翔べ!!必殺かにごろし…いや、サブタイやら何やらで表とか裏とか、死刑執行人とか。
- 蟹座編のテーマは実際「表裏」なんでしょうな。裏側を気取るジョーカの行動が仲間を庇うものだったり。じゃあもっと奥深い裏側と見えるマニゴルドが、他人事でルマーカに手を下したのは…。
