- 決戦を前に牡羊座シオンを訪れた射手座シジフォスは、修復した聖衣に寄り添うように囲まれるシオンにその天性を感じる。シジフォスは、かつて同様に天性を感じたレグルスを死地に送ったことを惜しむ。負傷した訓練着のレグルスと、崖上から見下ろす獅子座聖衣…それはイメージか過去の修練の記憶かは不明だが…シジフォスの危惧通り、レグルスの現状はまさに断崖の底だった…。
- バイオレートの仕掛けた巨獣ベヒーモスの影…「影ぬい」に縛られメッタ打ちにされているレグルス。砕く骨の音をアイアコスへの忠誠の供物のように陶酔するバイオレートだが、未だ獲物を狙うレグルスの眼光に業を煮やし、いよいよとどめの拳を打ち込もうとするが…。
- バイオレートの拳を、動きを…見えない力が縫い縛る。「影ぬい」をレグルスが仕掛け返したというのか!? 聖闘士に同じ技は二度通じない。紫龍、氷河のように対戦相手の技を受け継いだ者すらいる。だが、今まさに仕掛けられている技をやりかえした者がいただろうか？断崖が立ち塞がれば、丸ごと登り超える…それこそが若獅子レグルスの天性だったのだ…！
