必殺仕事人2009 2話 厚顔無恥

  • ラテ欄用サブタイトルは四字熟語で行くのか。
  • 目黒祐樹氏はファースト仕事人の「主水は葵の紋を斬れるか?」以来の必殺ですのう。
  • ここらで殺しを盛り上げる、手こずりそうな強敵悪人がほしいと思ってたところへ、剣術使いが!でも酔わせる作戦であっさり倒されました。(´・ω・`)
  • SP、1話と小五郎が実質メイン悪人を大トリで仕置してきたが、今回は実質メイン悪人を被害者と関わったメンバーが倒し、小五郎が大トリの分担。今更ですが、扱い上は小五郎が主役なんですな。
  • さて、ここらで本シリーズへの不満について語りましょうか。一番大きいところをひとつあげますと、主役=小五郎のキャラが弱いということ。
    • 東山氏がイケメンすぎて、かっこ悪い日常がかっこ悪く見えない。目で芝居をするタイプじゃない、というべきか。顔の上半分の表情があまり変化しないので、殺しと普段の落差も少ない。キャラとして主水のコピーならば、いっそ殺しのときマフラーならぬアイマスクをすればヒーロー性が高まるのではないか。
    • 小五郎は何が不満で仕事人をやってるかわからない。家族構成とか、ぐうたら同心とか、プチ主水っぽい設定が安易。旧『仕置人』で初登場した主水は、家庭に身の置き所はなかったが、正義やきれい事に希望は抱いていた。それが裏切られた怒りが仕置人になった動機なのだ。生きている人間なのである。小五郎は…その辺がよくわからない。SP2回を含めて4回目のオンエアになる今回でも、その動機が語られていない。家庭的にまだ期待されている小五郎は、何に絶望したのかがわからない。扱いは主役なのに、キャラとして生かされていないのだ。
    • とりわけ、後者の問題を何とかしてくれないと、見る方もせっかくの新シリーズに身が入らない。借りてきた役者を本当にお飾り扱いするのではなく、主役なりの求心力を持ったキャラに育ててほしいものである。今後もシリーズを続けたいのであれば。