チビラくん 78話 サヨナラ チビラくん

  • 硫酸ミストが降った影響で花や野菜がしおれ、プカロやゴルバ父子、ポチポチが眼を傷める。太陽爆発以来の異変に不安を募らせる町の一同。次には猛烈な寒波が訪れる。
  • パパゴンは、異常気象は自然界のバランスが崩れたせいだと推測する。ポチポチはドロンを呼び出して問いただすが、魔法のイタズラでもないという。豪雪が次の瞬間には蒸発、ゴルバ邸がカビだらけになるなど異変は続く。科学調査委員会から呼出を受けたパパが家を出ると、太陽が真っ黒に…。
  • パパゴンの道中でも、小川に湯が吹き出すなどの異変が。科学調査委員会では、快獣星はもはや居住不能との意見が相次ぐ。
  • 委員会の小型円盤が、ついに星からの24時間以内の退去勧告をアナウンス。パパゴンは移住先を探すが、探査結果では地球も汚れきっていた。ゴルバはガキンコの忠告に耳を貸さず、先祖に祈祷するばかり。
  • 再び飛来した委員会の円盤があと10時間での星の爆発を告げる。避難先は決まらないが、荷造りを始めるママゴン。学習鳥もチビラに連れて行ってくれと哀願。ようやくパパがM星雲に環境のいい星を見つけるが、ゴルバは地震が起きても亡き妻オクの遺影にしがみつく…。
  • 地震で自宅を放棄したゴルバ父子だが、M星雲マロー星(ぼし)行きの避難ロケットは発射されてしまった。だが友達ガキンコを信じて待つチビラの前に、かろうじて二人が現れる。パパがリモコンでトラベルマシンを自動操作して、プカロを含む全員がマロー星に転送。ハッタル邸も次々火に包まれ、やがて快獣星は赤熱化して吹き飛んでしまった。一同は新しい故郷を守っていくことを近い、新天地で迎える最初の夜明けに呼びかけるのだった。
  • …と、いつもはトラベルマシンの絵のフリップで「また来週」と続くところを、それと見せかけた書割のセット(扉だけマシンの流用?)からチビラはじめ一同が出てきて、新しい星を天国にするからいつか遊びに来てねと最後の挨拶。
  • キャスト情報
    • 最終回OPは原版が残ってないからノンテロップ!?ここへ来てそんな…!
    • プカロ:和田啓氏。
    • 学習器:兼本新吾氏。「今まで痛い目にあわせたのは本当は可愛いからだ」と訴えたら頭だけ持ち出ししてもらえた…はずが、パパゴンの身一つで避難しろの一言で、荷物からは除外されちゃいました。(ノД`)・゜・
    • ドロン:高橋和枝氏。避難した描写はないけど、きっとこっそりポチポチについていってると信じたい。
    • お天気相談所員の声(女声):聴き取りで、S川S子さん?
    • シルエットの人たち(科学調査委員会):声は兼本さんと和田さんの兼任。着ぐるみはシルエットで輪郭しかわからないけど、頭の形はママゴンとゴルバ?
    • 委員会の小型円盤の声(男声)は演者不明。
  • 避難ロケットは『ウルトラセブン』「第四惑星の悪夢」のスコーピオン発射シーンの流用。
  • オクさんの遺影は、ゴルバ邸崩壊と運命をともにしました。(T_T)
  • 以前ファミ劇で放送された際は、1エピソードを数回分づつに区切っての放送で話を追いづらいし、展開のこなれてない初期話数だっただけに視聴を断念した。しかし、NECOでの放送では、ユミ退場編の筋立ての隠れた巧妙さに感心し(1エピソードを忘れないうちに見られるので、理解度が上がった)、個々のキャラが固まってからは(特にトラブルシューターとしてのプカロ登場以降は)、間を持て余すこともあったが面白さが安定した。数々のゲストも、声優さんのこれまで知られていなかった出演暦、ウルトラ怪獣の流用出演など、知的探究心を大いに刺激してくれた。あまり気乗りのしなかった初期の話数で保存しなかった回や、DVDに焼きそこなった回もあるので、ぜひとも再放送してほしい。