『初音ミク』って何?

知人が日記で触れてたので、ちょっと考察など。
詳細はWikiでも見てもらうとして、簡単に言うと、歌詞と楽譜を入力することで、声優さんの声で歌わせられるコンピュータ用の演奏プログラム。もっと端的に言うと「楽器の要らない楽器」に色がついたもの。入力した言語でしゃべるという点では、『ときメモ2』の名前を呼んでくれるシステムの延長にあるのかも。
ムーブメントとしては、まずニコニコ動画でアニソン歌わせてみた動画が流行り、イメージキャラいじりとオリジナル曲発表ラッシュにシフト。前者のキャラいじりは、『アッコにおまかせ』のスタッフがまさにそこしか見ようとしなかったポイントだが、ソフト開発者の見据える先は後者にある。
初音ミク』が革新的だったのは、「演奏スキルの要らない楽器」が「歌唱力の要らない歌い手」に進化したところ。路上のライブやってる人とかは歌を作って発表するのに、作詞と作曲センスの他に演奏力と歌唱力が必要になるけど、このソフトは作詞作曲が出来れば、あとはプログラムの調整を覚えるだけで歌を発表できる。
これはアマチュアの音楽家にとってものすごくハードルを下げてくれることですよ。自分はピアノの運指が上手くできなくて大学の選択科目から音楽を捨てた過去がありますし、カラオケでも高いキーが全然出ないという低スキルですが、このソフトは調整のやりこみ次第で好きなだけ育てられる。センスさえあればスキルがなくてもいいというわけ。
単に無形のプログラムと向き合う作業なら入れ込み要素は少ないけども、イメージキャラという皮をかぶせてあるので愛着が湧くようにちゃんと方向付けられている。そりゃハマる人はやりこむわな。
↓流行り始めにUPされた初期の名曲。ニコ動見れん人のためにようつべもリンクしときます。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm1085336
http://www.youtube.com/watch?v=Duy4ancz4G4