コミケ71・2日目レポート

dabullmon2006-12-30
STAR TREK DEEP SPACE NINE 吹替えリスト発行しました〜(^O^)。お買い下さった方々、ありがとうございました。
いろんなお客さんがきました。最初のお客さんが既刊も併せてまとめ買いされたのが幸先よかったり、偏った意見の方が見えたり…。
ブースにいらしたお客さんの声をいくつか拾ってみようと思います。
TNG好きなんですよ。TNGのは買いますよ。
TNG吹替えリストは次回夏コミにて発行予定です。鋭意製作中です〜。
>最近見てTOSが面白かったので。
当方のリスト本が本編の面白さの一助になれば。なれれば…。
>スポック(と父サレク)の出ているのが好きなんです。ストーリーとか載っていれば…。
すいません、そこまで載せると量がとんでもないことに…。ネタバレ封じも当方のポリシーですし…。
サレク大使絡みだとTNGゲストもありますし、劇場版もいずれ扱いますよ〜。

あと、ホロデッキピカード艦長をイメージして、トレンチコートで参加したので、こんな一幕も。
>「宇宙犯罪シンジケート」のスポックをおもわせますね。
W"MONSTER(以下W)>あ、いえ。ディクソン・ヒルに扮したピカードのつもりなんですけどね。
>ああ、じゃあ頭剃らないと。
W>…じゃあ南米の人の方でいいです。*同ホロプログラムではデータが南米出身として金色の肌のことをごまかした。じゃあ肌も塗らないと…。

さて、以下は特殊な思想をお持ちのお客さんとのやり取りです。不快な部分がありますので、読み飛ばして頂いても結構です。

そのお客さん(Aさんとする)がうちの本を手にとって御覧になったので、自分はいつもどおり「スタトレの吹替え声優さんのリスト本となっております」と声かけしましたところ、そのAさんは「声優にさんづけするのは間違っている」とおっしゃいました。
自分は声優という単語に敬語をつけることに文法上の間違いがあったのかと思い、何故かと訊ねましたところ、以下の答えが返ってきました。
曰く「声優は卑しい職業だから敬称をつけるのはおかしい。××・×××と同じ(←あまりに不適当なので伏せさせて頂きます)。」
あまりのことに呆気に取られて「はあ、そうなんですか?」と当り障りのない返答するのが精一杯の自分。
Aさんは続けて隣りのサークル(こちらもスタトレサークルの方)のペーパーを手に取りながら、「アメリカ人がスタトレをSFのスタンダードにしているのもおかしい。人間の感情で何でも解決できるわけがない。」と発言。
自分は「まあ、フィクションですからねぇ。」と、かろうじて笑顔でフォロー。まあ、殺意のこもったウォーズマンスマイルだったと思いますが。
Aさんは当然何も買わずに離脱。いや、自分よく笑顔崩さなかったよ。「げんしけん」で笑顔でハラグーロ追い返した笹やんに近づけた気がするよ。まあ、他人を否定する人間を否定するのは、他人を否定する人間と同じだからね。艦隊の誓いで言うと内政不干渉ですから。
…しかし、である。
色々吹替えに関する文献を読んだりしていたので、声優さんが俳優よりランクが低く見られているのは知っていましたが、実際にそんな思想を持っている方がいまだにいるとは、声優さんの情報を扱っているサークルとして、こんな悔しいことはありません。ましてや、スタトレと声優さん両方のジャンルを扱うサークルの前に来て、両方を否定して帰っていくこの人は、コミケに何のために参加しているのでしょう。
後者は、ドラマ的にヒューマニズムで事件を解決するのはSFとして弱いと言われても仕方がないでしょう。それはむしろ持ち味としてスタトレの長所でもあると信じておりますが。
しかし、前者については、何ら肯定する根拠が見当たらない意見です。悪名高き白頭巾にも匹敵する歪んだ思想です。
迫害された怒りで武力による秩序をもたらすのはドミニオン創設者と一緒ですから、こちらからそういった方々に矛先を向けることはしません。なぜなら、白頭巾が細々と隠れて暮らしていくしかないように、Aさんの思想はしぼんでいくに過ぎない悪習だと信じているからです。おおっぴらに語れない時点でその思想は自らを邪道であると認めているからです。
一方で、作品として残る人の仕事は、作品とそれに関わった人を愛する人によって語り継がれていくものです。埋もれている仕事でも、土を払い日の光を当てることができる。
この度のAさんの来訪は確かに不快なものでした。ですが、自分の今している活動に意味があることを、誇れることだと自覚させてくれました。
当サークルはこれからも(少なくとも2冊)吹替えリストを作っていきます。声優さんの過去の仕事を残していくために。