バトルフィーバーJ 37・38話 将軍が斬る

▼四面怪人 ここだけレビュー
あいかわらず基地でたるんだムードのBF隊。昔見たときは、ゴースト怪人に返り討ちに合ってたときくらいしかそんな印象無かったんだけど。東映chで再見してると2話目からすでにたるんでるしなあ…。
鉄山将軍に諭されて龍神岬爆破事件の調査に行くと、文化省を偽るエゴスに目の前で四面龍神像を奪われてしまう。たるんでますねえ〜。
エゴスの目的は、四面龍神像の神秘のパワーを利用して最強の四面怪人を生み出すことだったのだ!言わばプレシャスそのものを怪人化すること!
龍神に行方不明の父の帰還を願う少年タケシとケニアはエゴスを探るうちに捕らえられ、五人揃わずペンタフォースを使えないBFは、四面怪人の風車剣に太刀打ちできない。鉄山将軍は愛刀を手に戦場へ走る!
脱出して戦列に加わるケニアだが、怪人を覚醒した龍神だと信じて疑わないタケシ少年の手前思うように戦えない。そこへBF隊員(伊藤範子=現・日高のり子他1名)が心臓部の水晶玉を抜かれて廃棄された龍神像を見つけてきた!必殺のペンタフォースを放つ時だ!
…と、普通ならここですんなり逆転勝ちになるところなんですが、四面怪人は放たれたペンタフォースを四本の剣を交差させてはじき返してしまう!
えー、最近の新兵器インフレに慣れきった若い人がこれを読んだ時のために言っておきますが、当時の必殺技は、年間を通して使われていました。そのくらい勝率が高く、これを出せばほぼ負けなしの、水戸黄門の印籠並みに鉄板の勝利パターンだったわけです。それが破れてしまった=絶対の危機なのです。
そこへ袴装束にたすきがけの鉄山将軍が「大鉄人17」のブレインロボット侵攻BGMとともに駆けつける!将軍と怪人1対1の対決。怪人が空を暗転させ、風車剣を投げ放つが、将軍は微動だにせず太刀でそれらを払い落とす。
「鉄山流、電光剣」将軍の太刀がストロボの残像を描き、袈裟懸け、胴と怪人の体を斬り抜ける。怪人は爆発四散し、水晶玉は龍神像の中へ帰っていった…。
BFは現れた四面ロボを倒し、タケシ少年の父も無事が確認された。
というわけで、鉄山将軍活躍編でした。ヒーローに変身しない司令官が自ら前線に赴き、なおかつ怪人を倒してしまうという驚天動地のイベント編です。同様の例は、ジェットガルーダを操縦してヒルドリルを撃破した小田切長官とか、ラスボスを倒してしまったサンバルカンの嵐山長官くらいでしょうか。
普通の刀剣で怪人倒した人っていうと、あとブルースワットのシグとか、ディスカリバー装備坊ちゃまとか。しかし、この場合は敵が龍神像の心臓部をコアにして生み出された、ヒーローの必殺武器も効かないほどの強敵。それを生身で倒すとは、一体どれだけ強いのか鉄山将軍!
鉄山流電光剣の太刀筋がロボの電光剣のそれと同じストロボなのは、ロボの技が将軍のそれをモデルにしていると思わせてポイント高い描写でした。
▼ドクロキノコ怪人
声は政宗一成氏。「ガンダム」で黒い三連星のガイアを演じるのは、この本放送の1ヵ月後だそうです。