- 手塚作品のヒゲオヤジ、初代は矢島さんらしいけど大半はこちらですりこまれてます。保護者的な恰幅のいい親父役や、悪の権威など引き出しの多いベテランでした。ロボットアニメでも博士役を善悪双方で幾度も演じており、変節する風見博士（『ゴッドシグマ』）なんてのも。
- アニメでは『小さなバイキングビッケ』ハルバル父さん、『サイボーグ009（1979年版）』ギルモア博士、『銀河英雄伝説』ビュコック提督…父性高いな。平成バカボン（1990年）のパパは、初代雨森さんの狂気を知る自分には薄味だったかな。
- 洋画ドラマ吹替えだと、『エアーウルフ』ドミニク（アーネスト・ボーグナイン）がやはり親父してる。『サブウェイパニック』の主役刑事（ウォルター・マッソー）が犯人のクシャミするたび「お大事に」って言うの、一時自分の口癖だったのよ。『キャノンボール』キャプテン・ケイオ～ス！のおふざけっぷりに、『ザ・フライ2』の所長や『エイリアン』のアッシュのような冷酷な役もある。
- スタトレにはTOSで２回登板。「恐怖のビーナス」のペテン師ハリー・マッドで狸親父ぶりを発揮。このマッド、TOSでは希少な再登場を果たすが、次は初代バカボンパパの雨森雅司が起用されている。富田さん次の客演では「宇宙犯罪シンジケート」のギャングのボス・オクミックス役でスーツの悪党を演じる。ここでは2代目マッドの雨森さんも対立組織のボスで共演している。ご冥福をお祈りします。
