DS9 ドクター・ベシア役 藤原啓治さん他界

  • 主だったお仕事は大体他所でキャラ名が挙がってますので、うちはスタトレに関して。
  • Dr.ジュリアン・ベシアはDS9に登場する医療主任。若手のエリートだが辺境医療で腕を振るうべくディープスペースナインを志願。科学主任のジャッジア・ダックスにアタックしたり、家庭人の技術主任オブライエンを遊びにつき合わせたり、スパイ疑惑のある仕立て屋ガラックとも交流があるなど社交面でも押しが強い。
  • ベシアの日本初登場は、TNGのゲスト出演。DS9TNGのスピンオフだが、当時日本では放送未定だったため、藤原さんではなく家中弘さんが吹替えしている。その後、DS9が後番組として日本で開始されてから藤原さんでレギュラー化したが、連続放送で本国に追いついたため休止。再開時にアフレコ日程が『クレヨンしんちゃん』と重なったため藤原さんは降板。ベシア役は第6シーズンから中村大樹さんが引き継いでいる。藤原さん担当の第5シーズンまでで、代表エピソードを紹介しよう。
    • 最終兵器解体の陰謀(第2シーズン)
      • ベシアとオブライエンは、和平を結んだタラニとケルランの生物兵器廃棄に協力していた。解体が終わった時、何者かの襲撃を受けて艦隊へは事故と報告される。襲撃を逃れた二人は、両国が技術廃棄の徹底のため協力者までも処分を謀ったことを知る。一方、ステーションではオブライエン夫人が、夫の最期をねつ造した動画に不自然を感じ・・・。
    • 老化促進テレパシー(第3シーズン)
      • 三十路を迎えて憂鬱気味のベシアは、違法物質を求めるレシア人のテレパシー攻撃を受けて昏倒。目覚めるとステーションからひと気が失せており、出会うクルーもレシア人に殺されていく。老いを気に病む自分が老化していくことなどから、ベシアはそこが自分の精神世界と推理。攻撃の象徴であるレシア人のイメージと対決する。
        • 当時若手の藤原さんの演技力を実感したエピソード。ベシアの老化に合わせて、台詞も段階的にしわがれていくのが聴きどころである。
    • ドクター・ノア(第5シーズン)
      • スパイ小説好きのベシアがなりきりを楽しむホログラムにガラックも参加。そんな時に爆破テロから転送避難したシスコ司令官らクルーのデータが、登場人物と置き換えられてしまう。生死を賭ける筋書きの中でクルーが死ねば現実に死ぬ。知人だろうと保身のためには殺せるドライなガラックをけん制しつつ、ベシアは殺さずにプログラムを完遂しようと奮戦する。
        • スパイヒーローに憧れるベシアが007オマージュのなりきりで活躍。劇伴もそれ風にアレンジする徹底ぶり。
    • 星に死の満つる時(第5シーズン)
      • ベシアが通りがかった星は、死の病が蔓延していた。連合国家ドミニオンに逆らった見せしめに、人工ウイルスをばらまかれたという。安楽死が重宝される街でエコリアという妊婦と知り合ったベシアは、逗留してワクチン作りに取り組む。だが、ウイルスには悪辣な変異性が仕込まれており…。
        • 今年の流行で、最近も思い返していたエピソード。エコリア役の鶴ひろみさんも近年他界されている。