- 争いを好まないはずのフェルサーとの5年ぶりの再会は、闘技大会の決勝会場!山羊座エルシドの参加を任務と察しつつも、大会の盛り上げ役として意に介さない「カタラニアの覇王」フェルサー。黒い小宇宙を立ち上げて観客を煽り立てると、鎧に浮かぶ牙のイメージがその熱気を食らう!?熱気を糧とされた観客は素に戻っていく。フェルサーが討つべき敵なのか…?
- 旧知に気を取られるエルシドに、「1回戦の相手」が忍び寄る!今世紀最大を自称する科学者が手も見せずに操る、気配の無い道化人形「電気仕掛けのパルマー」。エルシドは猛速度で振り回される長刀をものともせずパルマーを両断するが、常識で測れぬ「聖闘士」を文献で知るという科学者は余裕の笑み。分断された人形の半身から、電極線が延びてエルシドの神経に刺さる!覆面科学者が常識で測る聖闘士とは、感覚を高めた闘技で原子を砕く…ゆえに感覚=小宇宙を封じればエルシドの手刀もナマクラ同然。エルシドを斬るパルマーの上半身…!
- 次の瞬間には、エルシドは回りこんで覆面の遠隔操作器を取り上げていた!小宇宙なしでのその動きに、科学者はツギハギの顔をさらして墓場以上の材料だと笑う…刃物付きの節足を続々と繰り出して。それらをなぎ払う拳は、小宇宙だけでの切れ味ではない!修行の傷痕を無数に残す手刀が、決勝1回戦を切り抜けた。